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Archive Day: 2019-11-26

2019年 11月 26日 12:00

中日根尾「アマチュアではない景色」インタビュー1

中日根尾昂内野手(19)が25日までに日刊スポーツのインタビューに応じ、プロ1年目を率直に振り返った。4球団競合の末に、18年ドラフト1位で中日に入団。春季キャンプ直前に故障で出遅れるなど体調面で苦しんだ。現在は台湾でのアジア・ウインターリーグに参戦中。外野の守備にも挑戦し、プロ2年目の飛躍を目指す。【取材・構成=伊東大介】

-プロ1年目を振り返って

自分が思っていた以上に体が弱いなというところ、それが一番大きい。最初にけがもあった。いまは取り組むべきことの優先順位がちょっとずつ決まってきている。そういうものが1年間通して見えてきている。

-苦しんだことは

体。春のキャンプに入る前にけがもしたし、シーズン中も指のけがとか防げるけががあった。それが体調管理といわれれば分からないが、もっと高いところで維持したいところが全くできなかった。

-印象に残っている試合は

やっぱり最初の試合(3月9日、春季教育リーグ阪神戦=鳴尾浜)。そこが一番プロを肌で感じたような。(メッセンジャーとの対戦が)きっかけじゃないけど、プロのボールはこういうもんなんだなと感じた。感動でも驚きでもないです。こういうボールをもっともっと打ちたいなという気持ちになりました。驚きはないですね。(打席に)立った感じですね。近く感じたりとか。高校野球、アマチュアではないような景色だった。

-9月からウエスタン・リーグで打率が上がったが

特に変わってなくて。甘い球が増えたりとか、それがヒットゾーンに落ちたりとか。2ストライクから投手の決め球、失投を打ち切れているか、仕留め切れているかというと、そうでもない。投手が疲れているからかという感じ。夏や夏前の暑い時期に打者は打てないといけない。

-1軍デビューの甲子園での打席(9月29、30日阪神戦=2打席2空振り三振)は

何とかして、ものにしたいという気持ち。歓声はすごかった。(ジョンソン、岩崎との対戦は)新人だから真っすぐで、という勝負じゃなかった。いい経験になりました。プロでも中継ぎリリーフというのは打ち崩せない投手ですし、対左バッターで左投手が上がってきた。それを1球で仕留めないといけない。(打てる)チャンスもあったんで。すごい悔しかった。

-守備では最初の遊ゴロの送球がそれた

投げたら捕ってくれると思ったんで。「この辺に投げれば捕ってくれるだろう」と。すっごい失礼ですけど(笑い)。

-休日は何をしているのか

映画を見に行ったりとか、先輩にご飯に連れていってもらったりとか。練習日は、帰ってからプレミア(12)とか見てました。

-プレミアを見て、あの舞台でプレーしたいか

あまり、そんな目で見ていなかった。

-技術的な面で見ていたのか

そうですね。対戦相手とか。アメリカとかのバッティングはすごかったですし。いろんな見方をしていた。特にその気持ち(代表になりたい)だけで見ていた感じはなかった。

<今季の中日根尾>

▼1軍キャンプ取り消し ドラフト1位新人として期待され、1月下旬に1軍キャンプ参加が決定していたが、同23日の合同自主トレで右ふくらはぎを痛めて2軍スタート。2軍の全体練習に合流したのも2月下旬と出遅れた。

▼初実戦は三振 3月9日の教育リーグの阪神戦に6番指名打者で出場。初打席はメッセンジャーに空振り三振だった。

▼2軍で苦戦 3月23日の巨人との2軍交流戦で野上から初本塁打をマーク。しかし、開幕1軍入りは逃した。2軍戦でも打率1割台が続き苦しんだ。9月に入って11戦連続安打するなど調子を上げ、最終的に打率2割1分で終えた。

▼1軍デビュー 9月27日に1軍に初昇格。同29日の阪神戦で途中出場し、初打席はジョンソンの前に空振り三振。同30日は代打で空振り三振。プロ1年目は2打席2三振に終わった。

9月29日、阪神戦の7回に北條の打球を捕球しアウトにする根尾